2009年05月26日
中国海洋石油、山西省で石炭ベースの合成天然ガス事業
【カテゴリー】:海外
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(上海発=特約)

中国海洋石油(CNOOC) の子会社CNOOC New Energy と大同煤鉱(集団) 、大同市当局は5月15日、山西省大同市での石炭ベースのクリーンエネルギー計画の契約に調印した。

CNOOC New Energy と大同煤鉱が約44億米ドルを投じるもので、400億Nm3の石炭ベースの合成天然ガス(SNG)や副産の産業ガス、ガソリン、ディーゼル、ファインケミカルの生産、及び年産10百万トンの2つの鉱山、付属の浮選設備、選鉱の工程で除去された脈石を燃やす火力発電などを含んでいる。

SNGはパイプラインで山西省や渤海湾岸地域の市場に供給される。

CNOOC New Energy は2006年設立で北京に本拠を置く。石炭ベースのクリーンエネルギー、水素エネルギー、バイオマスエネルギー、風力、太陽光エネルギーなどを事業としている。

大同煤鉱は中国の石炭の中心の一つ、山西省大同市に本拠を置き、2008年には122百万トンの石炭を生産している。
石炭のほか、火力発電、冶金、機械製造などの事業を行っている。

これとは別に、4月8日には神華グループが内蒙古のオルドスで石炭ベースのSNG事業の起工式を行った。
この計画はSNGを都市ガスや産業用の燃料ガス用に供給するもので、能力は20億Nm3/aで2012年にスタートの予定となっている。

ASIACHEM Consulting によると、2000年から2008年までに中国の天然ガスの消費は平均年率16%で伸びたが、生産は13%の伸びに止まっている。
2008年の天然ガスの消費は775億 Nm3で、それに対し生産は769億 Nm3となっており、15億 Nm3 を輸入した。