| 2009年05月26日 |
| ペトロチャイナ、シンガポール石油株45.51%を買収 |
| 【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:なし |
中国石油天然気(ペトロチャイナ)は5月24日、同社が、シンガポールのケッペルグループ(Keppel) からシンガポール石油(SPC)の45.51%の株式を全て買収することで合意したと発表した。買収総額は約10億2千万米ドル。 買収完了後には、中国政府の承認を得た上で、SPCの残り全株式買収のオファーを行う。 SPCは石油や天然ガスの開発などを展開している。 同社とChevron との50/50JVのシンガポール製油(Singapore Refining Company )はジュロン島に29万バレル/日の精製能力を持ち、Shell、ExxonMobil と並びシンガポールの三大石油精製メーカーである。 SPCはまた、原油や燃油の港湾輸送や小売りなども行っている。 ペトロチャイナの担当者によると、中国石油国際事業シンガポールによるSPC株の買収によって、SPCは、ペトロチャイナが国際戦略を進めていくためのプラットホームとなる。 Keppelは政府系複合企業で、一時はSPCの77%を所有していたが、現在は45.51%を所有している。残りの株主は名義は多数だが、実質は政府のTemasekが45.54%となっている。 今回の株式売却について、Keppel のCEOは、「過去10年にわたり、SPCを良質のエネルギー製品の供給者に育成し、かつ、石油開発・生産に上流展開してきた。今回の売却で株主価値を高めるチャンスを捉えた」としている。 |