2009年05月28日
中国のPET廃棄物の輸入、4月は急拡大
日本品を中心に前年同月を32%上回る
【カテゴリー】:海外(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:なし

 一時期低迷していた中国によるPET廃棄物の輸入が4月に入って再び活発化、同月の総輸入通関数量は前年同月の実績を32.1%上回って123,145トンとなった。

 最も多かったのは日本からの輸入品で、同37.3%増の23,339トンに達している。以下は、米国品の14,456トン(前年同月比0.3%増)、タイ品の9,073トン(同51.8%増)となっている。

 4月の輸入量が大幅な増加となった要因については(1)これまでの買い控えによってユーザー在庫が適正レベルを下回るようになってきたこと(2)カーペットやぬいぐるみ等のリサイクル雑貨の需要が回復しはじめたこと(3)わが国やタイで使用済みPETボトルの排出量が増えてきたこと、3点を挙げる関係者が多い。

 中国によるPET廃棄物の1月から4月までの輸入の累計は328,811トンで、前年同期比は0.1%増となっている。うち日本品は同28.7%増の78,074トン、米国品は同20.6%減の41,012トン、タイ品は同7.9%増の24,549トンとなっている。