| 2009年05月29日 |
| 化学品の輸出、4月も引き続き活発 |
| 25品目のうち19品目が大幅な前年超え |
| 【カテゴリー】:実績/統計(原料/樹脂/化成品) 【関連企業・団体】:なし |
財務省が29日に集計した4月の輸出通関統計によると、主要化学品の輸出通関数量は4月も引き続き多くの製品が前年同月の実績を上回った。 主要化学品合計25品目のうち19品目が前年同月を上回っている。これで、3ヶ月連続で前年同月超えの品目が過半を占めるかたちとなった。しかも全体に伸び率が極めて高く、前年同月の2倍以上の規模に達している品目がエチレン、フェノール、AN、HDPE、酢酸、酢酸ビニル、EGの計7品目に達している。ほとんどの製品の伸びは、中国向け商談の活発化によって実現できたものと見られる。大幅な縮小が長期間続いていたフェノールチェーンやAN、さらには汎用樹脂などが軒並み大幅増に転じている点が注目される。 化学品の輸出は、07年12月から今年1月までの長きにわたって多くの品目が前年同月を下回ってきた。それが2月以降は大きく様変わりしているわけで、これによってわが国の化学企業の多くは念願の過剰在庫の削減と最低限の稼働率維持を同時に実現できるにいたっている。 商社の多くは、中東から汎用石油化学品がアジア地域に本格的に流入すると見られる7月までは引き続き中国を中心としたアジア諸国からの活発な引き合いが寄せられると予想している。 【関連ファイル】 https://www.chem-t.com/news/files/tmp_file1_1243596495.xls |