| 2009年06月05日 |
| 中国アルミ、Rio Tinto への出資取り止め |
| 【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:なし |
豪州の鉄・エネルギー資源会社、Rio Tinto は2007年のアルキャン買収で抱えた389億ドルの負債を軽減するため、本年2月12日、中国国有アルミ大手、中国アルミ業公司(Chinalco)から現金で195億ドルの出資を受けると発表したが、中国の豪州進出が目立つなか、国内で賛否両論が起こり、政治問題化していた。 6月5日、Rio TintoはChinalco の出資取り止めを発表した。 株主や利害関係者の意見をもとに、契約変更の交渉を続けたが、まとまらなかった。 Rio Tinto はChinalco に対し、違約金として195百万米ドルを支払う。 Chinalco の出資取り止めに伴う資金不足対策として、Rio Tinto は2つの対策を発表した。 1つはRio Tinto と BHP Billiton の西豪州の鉄鉱石事業の50/50 JV化で、両社の現在及び将来の西豪州の鉄鉱石資産及び負債を引継ぎ、製造JVとして機能する。 鉄鉱石をコストで両社に等量を引き渡し、両社はそれぞれ独自に販売する。 技術とR&D活動もJVにプールされる。 両社の資産に差があるが、これを50/50JVとするため、Rio Tinto はBHP Billiton から58億ドルを受け取る。 もう1つは株主割当増資で、増資額は英国法人が118億ドル、豪州法人が34億ドル、合計152億ドルとなる。 |