2001年04月24日
エチレンセンター、LPGに再び注目
サウジ・アラムコの価格引き下げに刺激受けて
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:なし

 エチレンセンターの間で石油化学原料の1つとしてLPG(ブタン)に再び注目するとろが出始めた。5月の価格次第で採用を再開するところが出てこよう。
 LPGは、かねてからいくつかのエチレンセンターで原料多様化の一環として少量ながら採用されてきている。90年から92年にかけては積極的に採用するところが多く、ピークの91年の年間消費量は67万1,000トンに達した。石化原料全体に占める比率は3.2%となった。しかし安定的なかたちでこれに依存していくところは少なく、95年以降は年間10万トン台からせいぜい20万トン台にとどまっている。センターの中には、かつては年10万トン以上を消費したがこの3年間は全く手当てしていないというところもある。
 このように、年によって大きなばらつきが生じているのは価格が安定しないためと言ってよい。供給ソースがサウジアラビアに集中しているためサウジ・アラムコが完全に価格支配力を持っており、時にはナフサを上回る価格が提示されることもあった。
 それがここにきてセンター会社の間で再び注目されるようになってきたのは、アラムコが4月積みについて大幅な値下げを断行してきたからにほかならない。3月積みはトン当たり295ドルが提示価格であったが、4月は240ドルに引き下げられた。これは、各国の様々な業種の需要家が高値に音をあげて注文を大幅にカットし始めたためと見られている。
 ただし日本のエチレンセンターの多くは態度をまだ決めかねている。5月積みにどんな価格をアラムコが提示してくるかを見極めた上で方針を決めることになろう。