2001年04月24日
三菱化学、グループ記録メディア事業を再編
グローバル戦略を三菱化学メディアに一元化
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三菱化学、三菱化学メディア

 三菱化学、三菱化学メディアおよびバーベイタム(Verbatim Corporation)グループは24日、現在ワールドワイドに展開している記録メディア事業の基盤強化のため、大幅な事業体制の見直しを実施する、と発表した。
 三菱化学は、現在記憶材料事業部で行っている同事業を、5月1日付で三菱化学メディアに移管し、同時に三菱化学メディア本社内にグローバルヘッドクォーター部門を設置、バーベイタムグループとの連携をさらに強化して、グロバールな事業体制を構築する。
 三菱化学グループでは、各種CDやDVDなどの記録メディアおよびこれらの付帯品を開発、製造、国内は三菱化学メディア、海外はバーベイタムを通じて販売してきたが、今回の事業再編によりグローバルな戦略が三菱化学メディアに一元化されることになり、世界各地域の特性に応じた、迅速・的確な対応を図ることができる、としている。また、コーポレート機能の共有や、調達、物流の統合により業務の効率化を図る考え。
 新三菱化学メディア・バーベイタムグループは、光磁気ディスク(MO)、CD-R/RW、DVD-R/RW、FD(フロッピーディスク)などの主要製品の世界市場で、それぞれトップシェアあるいは2~3位のシェアとなる見込みで、今後三菱化学グループの研究成果を活用し、新たな製品・サービスを創出すると同時に、新市場の開拓を積極的に推進することで、3年後には売上高1,000億円を目指す。

[新三菱化学メディア・バーベイタムグループの概要]
グローバルヘッドクォーター部門:東京都港区(三菱化学メディア内)
最高経営責任者:小林喜光(三菱化学記憶材料事業部長、三菱化学メディア社長)
事業内容:MO、CD-R/RW、DVD-R/RW、FD等の記録メディアおよびコンピュータ周辺機器の販売等
販売拠点:日本、アメリカ、ヨーロッパ、アジア、オセアニアの主要都市
売上高:約550億円(2001年度見込み)
従業員数:約300名