2009年06月22日
シノペック安慶石油化学のSMプラント完成
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:SINOPEC

(上海発=特約)

シノペック安慶石油化学が安徽省安慶市で建設していたSMプラント建設が6月15日に完成し、試運転に入った。
2008年初めに建設を開始、87百万ドルを投じたもので、能力は年産10万トン。

中国科学院大連化学物理研究所(DICP, CAS)が開発したSM製造技術によるもので、安慶石油化学の流動接触分解装置(FCC)のドライガスから生成するエチレンを原料とする。

シノペック安慶石油化学は年産500万トンのリファイナリーと、3万トンのプロピレン、8万トンのアクリロニトリル(BP技術)、7万トンのアクリル繊維(ACC技術)、33万トンのアンモニア、58万トンの尿素プラントを持っている。

アンモニアの原料はシェルのcoal-for-oil (石炭ガス化)技術を使用している。

シノペックと安徽省は2009年1月に安慶石油化学の増強に関する戦略契約を締結、製油能力を800万トンに引き上げることを決めた。本年にも建設を開始する。

なお、中国は2007年に310万トン、2008年には281万トンのSMを輸入している。