2009年07月01日
発泡スチロールの08年リサイクル率 2.6ポイントアップの83.5%に
【カテゴリー】:環境/安全(行政/団体)
【関連企業・団体】:発泡スチロール再資源化協会

 発泡スチロール再資源化協会(JEPSRA)が1日発表した「2008年の発泡スチロール(EPS)再資源化調査結果」によると、2008年(1—12月)のEPSリサイクル率は前年比2・6ポイントアップの83・5%となり、2005年に策定した第4次中期計画の目標値(2010年に75・0%達成)を2年連続して上回った。

 これは、燃焼の熱エネルギーで回収するサーマルリサイクル(TR)率が30・5%で前年よりも0・4ポイント低下したものの、プラスチック製品に再商品化するマテリアルリサイクル(MR)率が53・0%で同3・0ポイント上昇したことによる。

 調査結果によると、2008年のEPS国内原料出荷量は前年比1万4000トン減の16万8000トンとなった。ここから耐久消費材およびEPS製品輸出入差1300トンを差し引いたリサイクル率算出の分母となる回収対象量(国内流通量)は、同1万トン減の15万5000トンとなった。MR量が同300トン減の8万2200トンであったためMR率は53・0%、TRが4万7300トン(発電付焼却2万6400トン、熱利用焼却1万4000トン、固形燃料6900トン)であったためTR率が30・5%となった。

 同協会の梶原正寿会長(カネカ常務執行役員)は同日の記者会見で、「2009年以降もEPSのリサイクル率アップに取り組んでいく。新たな中期計画の目標値は、来年早々にも策定したい」と語った。