2009年07月10日
昨年度のフロン類破壊量、15%増の4,160トン
【カテゴリー】:環境/安全(行政/団体)
【関連企業・団体】:なし

 経産省は10日、2008(平成20)年度のフロン類の破壊量が「前年度比15%増加の4,161トンとなった」と発表した。「フロン回収・破壊法」(特定製品に係るフロン類の回収及び破壊の実施の確保に関する法律)に基づきフロン類破壊業者からの報告を集計した。
 
 破壊量が増加したのは、07年10月に改正フロン回収・破壊法が施行され、破壊が進んだことが主な理由という。
 
■破壊量の集計結果
 フロン回収・破壊法に基づきフロン類破壊業者から報告のあった平成20年度におけるフロン類の破壊量は約4,161トンで、平成19年度の破壊量と比較して約15%の増加となった。フロン類の種類別に見ると、CFC(クロロフルオロカーボン)が約376トン、HCFC(ハイドロクロロフルオロカーボン)が約2,439トン、HFC(ハイドロフルオロカーボン)が約1,346トンであり、モントリオール議定書に基づき平成8年以降生産が全廃されているCFCの破壊量が減少している一方、HCFC及びHFCの破壊量は前年度より増加している。

■特定製品別の引取量
 フロン類破壊業者に引き取られたフロン類の量をフロン回収・破壊法による特定製品別に見ると、第1種特定製品(業務用冷凍空調機器)から回収したフロン類は約3,309トンで平成19年度に比べて約17%の増加となった。第2種特定製品(カーエアコン)から回収したフロン類は約835トンで平成19年度に比べて約3%の増加となった。

【関連ファイル】
https://www.chem-t.com/news/files/tmp_file1_1247210046.tif