2009年08月28日
三菱化学、SINOPECと合弁のポリカーボ、BPA工場 来年完成
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三菱化学、SINOPEC

 三菱化学は28日、中国石化公司(SINOPEC)及び三菱エンジニアリングプラスチックと共同で、中国にビスフェノールA(BPA)とポリカーボネート樹脂(PC)の製造、販売会社を設立し、事業化するための準備を進めてきたが、2010年内には製造設備が完成するめどがついたと発表した。
 
 3社は今年5月に北京に共同出資会社「中石化三菱化学聚タン酸(北京)有限公司」(SMP社)を設立。SINOPECの北京燕山分公司内に総投資額約22億元(約330億円)をかけて三菱化学技術によるPC年産6万トン、BPA同15万トン設備を建設する計画。
 
 BPAの主原料フェノール及びアセトンとユーティリティはSINOPEC、PCの主原料であるジフェニルカーボネートは三菱ガス化学が提供する。
 
 PCは透明性、耐衝撃性、寸法安定性に優れたプラスチックとして自動車部品や電気/電子部品、建材、光ディスク、日用品など幅広い用途をもち、中国では需要が急速に拡大している。

【合弁会社の概要】
(1)会社名  中石化三菱化学聚タン酸(北京)有限公司
(2)事業予定地  中華人民共和国北京市SINOPEC 社北京燕山分公司内
(3)生産能力  PC:6 万トン/年、BPA:15 万トン/年
(4)製造プロセス  MCC社技術
(5)設立時期  2009年5 月
(6)資本金  約7億2千万人民元
(7)総投資金額(予定) 約22億元
(8)出資比率 SINOPEC 社:50% ピーシーアール・インベスツメンツ・ジャパン社:50%


(注:1)ピーシーアール・インベスツメンツ・ジャパン社は、MCC社とMEP社が設立した投資会社で、出資比率は、MCC社 80%、MEP社 20%。

(注:2)タン酸のタンは石へんに炭

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1251443421.pdf