2009年09月01日
シャープが南京で液晶TVパネル生産、CECと合弁
【カテゴリー】:経営(海外)
【関連企業・団体】:シャープ

 シャープは31日、中国の中国電子信息産業集団(CEC)と液晶TV用パネルを製造する合弁会社を設立し、南京で生産すると発表した。同製品の海外生産は初めてで生産開始の時期、投資額などの具体的な計画内容は今後詰める。目的は為替リスクを回避するためとしている。

 合弁会社で製造するのは最先端の「第8世代」と呼ばれるパネル。また、シャープは旧世代(第6世代)のパネルを生産している亀山工場(三重県)の設備をCECグループの液晶パネル生産会社(南京中電熊猫信息産業集団)に売却する。操業開始は2011年3月の予定。

 中国市場の需要増に対応するためシャープは来年4月までに南京に液晶TVの設計開発拠点「液晶設計開発センター」を設立する。消費者の生活習慣などを調査し、現地のニーズに適した製品を開発、売り上げ拡大を目指す。

 中国の液晶TVの市場は需要が急速に伸びているため、台湾、韓国からの輸入を増やしている。中国国内での生産計画も活発で、海外メーカーの進出計画も今後、活発化するものとみられる。