2001年04月16日
スチレン系製品、アジア市況が再度下落、SMは500ドルレベルに
商社は5月の連休前後の動向を懸念
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:なし

 スチレン系製品のアジア市況は、下落傾向に歯止めがかかり3月末には一度反転上昇したものの、ここに来て再び下落しつつある。
 SM(スチレンモノマー)の市況は、年初から下落、旧正月前には先高観もあって一度は上昇したものの、旧正月明け以降再び下がり始め、3月下旬にはトン当たり530ドル前後まで下落した。その後3月末に一度反転したが、アジア市場の需要の落ち込みは改善されておらず、現在は510ドル前後となっている。
 またPS(ポリスチレン)やABS樹脂も同じような傾向で推移しており、現在はGPPSが600ドル前後、ABS樹脂は900ドル前後まで下落している。
 スチレン系製品の需要減退の大きな要因の一つに挙げられているのは、中国からの米国向け製品輸出の減少だ。米国経済の低迷が顕著となった昨年後半以降、同国からの製品輸出が不振となっており、中国の需要が冷え込んでいる。このため、韓国のSMメーカーが定修スケジュールを早めたほか、日本のSMメーカーも減産に取り組んでおり、日本のPSメーカーも結果的に減産している状況にある。
 さらに日本の商社筋では、中国政府が1999年10月の国慶節以降、個人消費の拡大を狙って春節(旧正月)、メーデーとあわせ長期連休政策をとっていることから、日本と同様、5月初めには製品の受け入れが滞と見らている。現在は、「年に3回ゴールデンウィークがあるようなもの」としており、これらの動きがアジア市場、特に中国市場に悪影響を与える可能性を懸念している。