2001年04月13日
中東からプロピレンもアジアに流入
月間2万トンペース、主としてPPに消化
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:エクソンモービル

 エチレンセンター筋によると、中東からアジア地域に対してエチレンに加えプロピレンも活発に流入し始めた模様。
 エチレンが中東からアジア地域にもデリバリーされることは当初から十分予想されていたことであった。しかも、年産80万トン能力のエチレンプラントの操業開始が大幅に遅れたシンガポールのエクソンモービルもポリエチレンの生産を先行させるため3月以降は中東のエチレンも使っていると伝えられる。
 それに対してプロピレンの流入はほとんどカウントされていなかった。それというのも、中東の場合は出発原料の大半がエタンで占められるとの予想が多かったためだ。しかし実際には、エタン不足によってプロパンに対する依存度がかなり高くなっており、それにともない余剰となったプロピレンがアジアに持ち込まれるようになってきたのが実状のようだ。3月にアジアに流入したプロピレンは2万トンに達したとの見方もある。エクソンモービルなどのPP向けに消化されたはずと指摘する向きが多い。こうしたことも最近のアジア地域のオレフィンの相場の軟化の一因になっている可能性は十分ある。