2009年10月28日

旭化成クラレメディカル、韓国販売会社が営業開始へ

【カテゴリー】：経営 【関連企業・団体】：旭化成クラレメディカル

旭化成クラレメディカル（本社：東京都千代田区、吉田安幸社長）は28日、韓国で人工腎臓や血液浄化関連製品販売のため2008年7月ソウル市に設立した現地法人「韓国旭化成メディカルトレーディング」が11月2日から営業を開始すると発表した。 　旭化成グループは、医療機器事業を重点成長領域と位置付け、生産及び海外販売体制の強化など、事業拡大を図ってきた。 　 　同社は透析治療に使用される人工腎臓の国内トップメーカー。海外でも米国、欧州、中国、台湾などに販売拠点を設置し、中国浙江省杭州市には主力製品であるポリスルホン人工腎臓の組立工場を建設するなど、積極的に展開してきた。 　 　市場成長の著しいアジア地域をとくに重要市場と位置づけているが、韓国には現在慢性腎不全患者が約5万人おり、年率約8％の増加が見込まれている。 【新会社の概要】 （1）会社名：韓国旭化成メディカルトレーディング株式会社 　　Asahi Kasei Medical Trading (Korea) Co., Ltd. （略称：ＡＭＫ） （2）住 所：韓国 ソウル市 （3）資本金：10億KRW（約8,000万円） （4）代表理事：米田 泰一 （5）取扱品目：人工腎臓（ダイアライザー）、血液浄化（アフェレシス）関連製品 （6）設 立：2008年7月17日 （7）営業開始：2009年11月2日 （8）株 主：旭化成クラレメディカル 100％ 1 ＜用語の解説＞ ■人工腎臓（ダイアライザー）： 血液を体外に誘導し、中空糸膜を介して血液と透析液を接触させ、本来尿中に排出させる尿素、クレアチニン、尿酸などの老廃物を除去して浄化された血液を体内に戻す療法を人工透析といい、この治療を行う際の血液と透析液を接触させるための半透膜を容器に組み込んだものを人工腎臓という。現在国内で約28万人が人工腎臓等による治療を受けており、1回4〜5時間、週3回の治療が必要となる。