2009年11月05日
シノペックとSABIC、天津エチレンJVの設立式典を開催
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:SABIC、SINOPEC

(上海発=特約)

シノペックとSABICは11月3日、天津エチレンJV SINOPEC SABIC Tianjin Petrochemical の設立を祝う式典を北京で開催した。

天津のエチレン100万トンのコンプレックスは当初、2005年末にシノペックが単独で承認を受け、2006年6月に天津浜海新区の大港石油化学基地で着工した。

2008年6月にシノペックとSABICは戦略的協力契約を締結、60万トンのPE、40万トンのEGを生産する50/50JVを設立するとともに、ポリカーボネートなど新製品のFSを実施することを決め、その後、SINOPEC SABIC Tianjin Petrochemical が
設立された。

両社はその後、エチレンコンプレックス本体へのSABICの参加を決め、本年7月11日に建設中のエチレンコンプレックスへのSABICの参加がNDRCに承認された。
既報 http://www.chem-t.com/cgi-bin/passFile.php?NCODE=27039

この結果、SINOPEC SABIC Tianjin Petrochemical でエチレンコンプレックス全体の運営を行うとともに、ポリカーボネートのFSも実施することとなった。

本計画の総投資額は27億米ドル。設備の建設はほぼ終わっており、年内に試運転を開始し、2010年第1四半期に商業生産開始の予定。

能力は以下の通り。

 エチレン 100万トン
 HDPE    30万トン
 LLDPE    30万トン
 PP     45万トン
 EO/EG   42万トン
 フェノール 35万トン
 ブタジエン 20万トン
 MTBE    12万トン
 ブテン-1   5万トン
 分解ガソリン65万トン

このほか、BPA、PCを建設する予定。