| 2009年11月09日 |
| 住友化学、世界最大の石油・石化事業「ラービグ計画」 8日竣工式 |
| 【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:住友化学 |
住友化学は9日、サウジ・アラムコ社と合弁で設立した「ラービグ・リファイニング・アンド・ペトロケミカル」(ペトロ・ラービグ社)の石油精製・石油化学統合コンプレックス事業(ラービグ計画)が完成し、8日現地で竣工したと発表した。 竣工式には、サウジアラビア、日本両国の政府関係者をはじめ、金融機関、プラント建設会社など関係者多数が出席した。 「ラービグ計画」は、紅海沿岸のラービグ地区で、サウジ・アラムコ社所有の既存製油所に、ハイオレフィン流動接触分解装置(HOFCC)を新設し、石油精製の高度化を図るとともに、エタンガスを分解するエタンクラッカーや各種誘導品の製造設備からなる石油化学プラントを建設するという、世界最大級の石油精製・石油化学統合コンプレックス事業で、総事業費は1兆円規模。 本年4月には、基幹設備の一つであるエタンクラッカーが本格稼動するなど、各種の設備がすでに稼動を開始している。 ペトロ・ラービグ社は、サウジ・アラムコ社から安価な原料の供給を受け、スケールメリットを最大限に発揮して、収益力の高い石油精製・石油化学事業を展開する。また川下産業の拡充を図り、サウジアラビア経済の発展や雇用の拡大、両国友好関係の強化に貢献する。 住友化学の石油化学事業は、サウジアラビア、北米、シンガポール、日本の世界4拠点体制となる。今後はそれぞれの強みを生かし一層のグローバル化と収益力強化を図っていく方針である。 ■ペトロ・ラービグ社の概要 ・会社名称 Rabigh Refining & Petrochemical Company(ラービグ・リファイニング・アンド・ペトロケミカル・カンパニー) ・所在地 サウジアラビア王国 ラービグ ・設立 2005年9月 ・資本金 8,760百万サウジ・リヤル( ・持株比率 住友化学 37.5%、サウジ・アラムコ社 37.5%、サウジアラビア一般投資家 25% ・事業内容 石油製品・石油化学製品の製造・販売 ・従業員数 約2,000 人(2008年12月31日現在) ・社長兼CEO Ziad S. Al-Labban(ジアド S. ラバン) ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1257733813.pdf |