2009年12月08日
住友化学、クラシエ製薬と疥癬治療外用薬を共同開発
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:住友化学

 住友化学は8日、クラシエ製薬(本社:東京都港区、大西重樹社長)とピレスロイド系化合物であるフェノトリン「スミスリン」(商標名)を疥癬治療外用薬として共同開発することに合意したと発表した。

 疥癬は、ヒゼンダニ(疥癬虫)が皮膚の角質層に寄生してヒトからヒトへ直接接触によ
り感染する、強いゆみを伴う疾患で免疫力が低下している場合、重症型となりやすい。また、感染力が極めて強いことから、施設内での集団発生に至ることもある。

 フェノトリンは、住友化学が開発した化合物で、1976年以降、家庭用殺虫剤原薬および
一般用医薬品原薬としても使用され、有効性と安全性に対する評価も高いことから、日本皮膚科学会の「疥癬診療ガイドライン」にも、ヒト疥癬治療薬として開発への期待が寄せられている。

<用語の解説>
■ 「スミスリン」について :
「スミスリン」は、住友化学が商標登録している。現在、一般用医薬品として、「スミスリン シャンプー」、「スミスリン パウダー」が発売されている。
■ クラシエ製薬について :
クラシエ製薬は、漢方薬を中心に、医療用医薬品および一般用医薬品事業を展開し、皮膚科領域にも実績を持っている。今回の疥癬治療外用薬もわが国での製造販売承認の取得および販売は、クラシエ製薬が行う予定。


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1260248643.pdf