2009年12月09日
プラ処理協が08年版フロー図を公表、サーマルリサイクル伸びる
【カテゴリー】:環境/安全
【関連企業・団体】:プラスチック処理促進協会

 プラスチック処理促進協会は9日、プラスチックのフロー図「プラスチック製品の生産・廃棄・再資源化・処理処分の状況(フロー図2008年版)」を公表した。

 それによると、サーマルリサイクルが伸び、廃プラスチックの有効利用率は3%伸びて76%となった。これは廃棄物発電の増加が大きく寄与したためである。マテリアルリサイクルは前年と同水準であり、その利用先をみると、これまで大きく伸びていた再生製品・再生材料の輸出が昨年10月以降の景気後退で伸びが止まり前年に比べ微減となった。

 2008年の廃プラ総排出量は、998万トンで前年比4万トン増とほぼ横ばいで、ここ10年間ほとんど変化がない。処理処分方法については、マテリアルリサイクルが214万トンで同1万トン増と変化がなかったの対し、サーマルリサイクルでは、「固形燃料」が41万トンで同19万トン減、「熱利用焼却」が124万トンで同8万トン減と減少したにもかかわらず、「廃棄物発電」が353万トンで同64万トン増と大幅に増加した。
 
 このため、サーマルリサイクル(エネルギー回収)の比率は、48%から51%に増加した。廃プラスチックの有効利用率は、前年の73%から76%に3%の増加となった。