2009年12月17日
住友化学、千葉工場の物流システム強化へ「ISOコンテナ」導入
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:住友化学
出発式を終え敦賀へ向かうISOコンテナ

 住友化学は17日、千葉工場の物流システムを改善し、合成樹脂の大口ユーザーである東洋紡績敦賀事業所(福井県)との間で、鉄道コンテナが往復利用できる“モーダルシフト”が可能な「ISOコンテナ」を導入したと発表した。一回当たりの輸送単位も大型化した。17日工場のある京葉久保田駅で大型コンテナの出発式を行った。
 
 千葉工場から東洋紡・敦賀事業所へは、これまで住化専用の「ホッパーコンテナ」(総重量 13.5トン)を使い、JR鉄道を利用して運んでいたが、ホッパー(ばら積み)の構造上、合成樹脂以外のものは積み込めない。このため帰りのコンテナは空の状態で回送していた。
 
 しかしJR貨物と協議し、ホッパーから「ISOコンテナ」に切り替えることで、貨物の往復利用を可能にした。
 
 合成樹脂を運んだ後の帰りのコンテナには東洋紡・敦賀のフィルム製品を川越の拠点まで輸送することができるようになり、貨物の積載ロスを解消した。
 
 東洋紡はこれまで、敦賀から川越までフイルム製品をトラック輸送していた。コンテナ便の利用により鉄道への“モーダルシフト”が可能となった。「ISOコンテナ」は総重量20トンと大型。「輸送コストの合理化だけでなく、CO2排出削減や省エネ、道路混雑の解消にもつながるなど利点は大きいはずです」と住友化学では話している。
 
 
ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1261023661.pdf