2010年01月27日
IHI インフルエンザワクチン原薬製造でUMNファーマと共同会社
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:IHI

 IHIは26日、医薬品開発ベンチャーのUMNファーマ(本社:秋田市、金指秀一社長)と共同で、UMNファーマが開発する、わが国初の「細胞培養法」によるインフルエンザワクチン原薬製造会社を今年4月1日付で設立すると発表した。社名は未定、社長はUMNファーマ、副社長はIHIから派遣する。

 UMNファーマは現在、細胞培養法による組換えインフルエンザHAワクチン(H5N1株)の第2相臨床試験を実施中。工場は今年3月に着工、2011年3月完成の予定で直ちに第3相試験に入る。
 
 厚生労働省の製造承認を早期に取得し、2012年10月の製造開始をめざす。

 IHIは、バイオ関係施設やプラント建設の経験はあるが、医薬品製造事業への進出はこれが初めて。製品である原薬の販売は「現在、大手医薬品メーカーと交渉中」という。

 これまでの鶏卵を使うインフルエンザワクチンは、製造に約6カ月の期間が必要だが、新培養法だと約2カ月で製造できる。このため必要なワクチンを短期間で大量生産することが可能となる。

【原薬製造新会社の概要】
◇場所 :秋田県秋田市、秋田新都市産業団地内
◇資本金 :15億円(予定)
◇出資比率 :UMNファーマ 50.25%、IHI 49.75%
◇設立予定 :平成22年4月1日
◇従業員数 :約30名(当初)
◇事業内容 :インフルエンザワクチン原薬の製造


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1264554225.doc