2001年04月05日
三菱エンプラ、6月にもMEPCOM四日市の第1期コンパウンド設備が完成
2002年中に当面の供給体制を構築、タイ並みの生産コストを目指す
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:三菱エンジニアリングプラスチックス、三菱ガス化学

 三菱エンジニアリングプラスチックス(MEP)は、今年6月にも100%出資により設立したコンパウンド子会社エムイーピーコム(MEPCOM)四日市の第1期コンパウンド設備を完成する。さらに来年には、MEPCOM四日市の第2期設備完成や昨年親会社の三菱ガス化学から保有株式を取得した鹿島ポリマーの増強を予定しており、コンパウンドの自製化体制を強化し、タイ並みの生産コストの実現を図る。
 MEPCOM四日市の第1期工事は、6月にもメカ・コン、7月の稼動を予定しており、来年中に完成予定の第2期工事とあわせ年産5万トン体制となる。また鹿島ポリマーについては、三菱ガス化学・鹿島工場で2002年初めの稼動を予定している年産7万トンのPC(ポリカーボネート)新設計画にあわせ、早ければ今年末にも1万トンの増強を完了、年産2万5,000トンに引き上げる考え。
 この結果、同社のコンパウンド生産体制は、東日本の鹿島ポリマー、中部地区のMEPCOM四日市、西日本の新菱と3拠点体制となり、当面のコンパウンド自製化および供給体制が整うことになり、同時にコンパウンド委託先も現在の3分の1近くまで削減する考え。また、MEPCOM四日市の生産コストは、日本よりも人件費の安いタイと肩を並べるレベルまで下がるとしている。