2010年02月09日
東洋紡、DICからPBT事業を譲り受け
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:東洋紡、DIC

東洋紡は9日、DICから同社のポリブチレンテレフタレート(PBT)事業を3月31日付で譲り受けると発表した。

DICが使用している「プラナック」(商品名)のブランド、グレード名などの商権をすべて買い取り、生産はそのままDICに委託する。東洋紡は09年3月、DICからエラストマー事業を譲り受けた経緯がある。

PBTはエンジニアリング・プラスチックとして特に耐熱性、電気絶縁性に優れ、自動車や携帯電話のコネクタ用途を中心にこれまで需要を伸ばしてきた。しかし国内では、ユーザーの海外生産移転が進み市場が分散。国際間では新規メーカーの参入もあって競争が激化している。

東洋紡は岩国、敦賀両工場にガラス繊維(GF)強化−PET(ポリエチレンテレフタレート)樹脂設備を持ち、市場展開しているが、物性的にPBTと似ており、両樹脂は競合関係にあった。今回、両樹脂を持ち一元的に展開することにより、新たなシナジー効果を生かす。