2001年04月04日
三菱エンプラ、3月末までにPOM、ナイロン樹脂の国内値上げ交渉がほぼ決着
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:三菱エンジニアリングプラスチックス

 三菱エンジニアリングプラスチックス(MEP)は、昨年10月下旬に打ち出していた汎用エンプラの国内値上げについて、3月末までにPOM(ポリアセタール)およびナイロン6樹脂の交渉がほぼ決着したもようだ。
 MEPは、昨年8月にPBT(ポリブチレンテレフレート)でキログラム当たり30円の値上げを打ち出したのに続いて、10月下旬にはPC(ポリカーボネート)、POM、ナイロン樹脂、変性PPE(ポリフェニレンエーテル)についても20円の値上げを打ち出していた。これらのうちPBTについては、昨年末までに20~30円で決着している。
 PBT以外の他の製品の交渉は長期化していたものの、同社によると3月末までにPOM、ナイロン樹脂とも10~15円でほぼ決着したもようだ。POMは原料メタノールの値上がりから考えると、十分な値上げとは言い難いものの、同社では「ひとまず形がついた」としている。
 これに対し、PCは、1999年秋以降すでに2回の値上げが実施されており、現在の交渉が3次となっているが、過去2回の値上げを十分できていない顧客を優先しているのが現状で、実際の交渉は陥没価格の修正に近い状況となっている。