2010年03月05日
ジェイ・プラス 特殊可塑剤15日から値上げ
【カテゴリー】:市況
【関連企業・団体】:三菱化学、協和発酵ケミカル

わが国可塑剤最大手のジェイ・プラス(本社:東京都千代田区、北坂昌二社長)は、特殊可塑剤の値上げを実施する。原料価格の高騰により悪化した収益を改善するもので今月15日納入分から実施する。

対象となるのはアジピン酸系可塑剤、ポリエステル系可塑剤およびトリメリット酸系可塑剤各製品で、値上げ幅は以下の通り。

・アジピン酸系可塑剤  :25円以上/kg
・ポリエステル系可塑剤 :31円以上/kg
・トリメリット酸系可塑剤:15円/kg

昨秋以降、原油市況は一段と上昇し、1バレル当たり70ドル台後半で推移している。今年第1四半期の国産ナフサ価格も48,000円/klが確実な情勢。特殊可塑剤の主原料であるアルコールやアジピン酸価格も大幅上昇しており、自助努力のみでの対応は困難と判断した。

■株式会社ジェイ・プラス
協和発酵ケミカル(50%)と三菱化学(50%)の合弁事業会社として2000年4月に発足。資本金4億8000万円。川崎(10万トン)、千葉(8万トン)、四日市(8万トン)に工場があり塩ビ樹脂用を中心とする各種可塑剤を製造・販売している。