2010年03月19日
イハラケミカル、静岡工場で廃水タンク破損事故
【カテゴリー】:環境/安全
【関連企業・団体】:なし

18日午後4時30分ごろ、静岡県富士市中之郷の農薬メーカーのイハラケミカル工業(本社:東京都台東区池之端、望月信彦社長)静岡工場で、金属製の廃水タンク(高さ約8メートル、直径約4メートル)が破損する事故があった。同工場は殺菌剤、除草剤などの農薬原体や医・農薬中間体、アミン類(ウレタン用)などの化学品を製造する同社の主力工場。

同社は19日「近隣の皆様や株主、取引先などに迷惑をおかけしました」と次の通り状況説明発表を行った。

・18日午後4時30分ごろ廃水タンクが大きな音、振動とともに破損し、工場隣接の当社駐車場付近に落下した。
・タンクはリン酸廃水を一時的に貯留するための設備。
・事故発生当時、近くを歩行していた1名が、舞い上がったほこりが目に入ったと目の痛みを訴え、眼科医院で検査を受けたが、異常が認められなかったため帰宅した。その他の人身被害については報告を受けていない。

工場は事故に伴い生産を中止しているが、廃水焼却設備以外の生産設備に影響はない。原因は消防署と警察により調査中という。