2010年03月30日
出光興産、SPSのフィルム開発に成功
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:出光興産、出光ユニテック

 出光興産と出光ユニテック(本社・東京都中央区、塚原財二社長)は30日、シンジオタクチックポリスチレン樹脂(SPS)「ザレック」のフィルム開発に成功したと発表した。出光ユニテックでは、「ザレック」フィルムの事業化に向けてサンプル出荷を開始する。

 「ザレック」は、耐熱性、電気特性、耐湿性、剥離性などに優れた低比重のエンジニアリングプラスチックで、これまで自動車電装分野、高級家電分野などに幅広く採用されている。

 出光興産では、昨秋に千葉工場の機能材料研究所内に大型二軸延伸フィルム成形機を設置し、両社共同でフィルム化の研究を進めていた。
 
 今回のフィルム開発の成功により、絶縁体フィルムなどの電気電子分野やプリント基板用などの製造工程用フィルム(離型フィルム)をはじめとする各種工業用フィルムなど、新たな分野で市場展開が可能となる。

 出光興産では、4月7日から東京ビッグサイトで開催される「新機能性材料展 2010」に同フィルムを出展する。