2010年05月10日
東レ、エアバス社向けに炭素繊維プリプレグの長期供給契約を締結
【カテゴリー】:経営(海外)
【関連企業・団体】:なし

東レは10日、世界的な航空機メーカーであるエアバス社向けに炭素繊維プリプレグ(炭素繊維樹脂含浸シート)を供給することになったと10日発表した。

エアバスを傘下に持つオランダの大手航空宇宙防衛会社(EADS社)との間で、2011年から25年まで15年間にわたり供給する契約をこのほど締結した。

EADS社は、傘下にエアバス社のほか、ヘリコプター製造のユーロコプター社、宇宙関連製品のアストリウム社などを持っている。

東レはこれまでEADS社へは、プリプレグ加工メーカーを通じて間接的に高機能炭素繊維を供給してきたが、今回の契約締結により、炭素繊維プリプレグを含め幅広い製品を直接供給していく枠組みができた。

同社は現在世界最大の炭素繊維メーカーで、愛媛工場のほかフランスと米国に合わせて年産17,900トンの製造設備を持つ。

航空機用途の炭素繊維需要は、リーマン・ショックのあった08年から低迷していたが、09年後半から主要航空機メーカーが生産機数を上方修正するなど回復・拡大に向かいつつある。

エアバス社は炭素繊維複合材料を「A320ファミリー」、「A330/A340ファミリー」、「A380ファミリー」などの一次・二次構造材に採用しており、次世代中型ジェット旅客機「A350 XWB」でも、主翼や胴体に炭素繊維複合材料を使用する予定。このため炭素繊維需要は今後さらに拡大していくと期待されている。


ニュースリリース参照

○炭素繊維プリプレグに関する長期供給基本契約を締結
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1273467097.pdf

○Toray Signs Long-term Basic Supply Agreement with EADS (Airbus) to Supply Carbon Fiber Prepreg
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file2_1273467097.pdf