2010年05月12日
三井化学ファブロ、太陽電池封止シート生産能力を倍増へ
【カテゴリー】:経営(新製品/新技術)
【関連企業・団体】:三井化学、三井化学ファブロ

三井化学の100%子会社である三井化学ファブロ(本社:東京都千代田区、吉川謙二社長)は12日、名古屋工場で生産している太陽電池封止シート「ソーラーエバ」の設備能力を拡大すると発表した。現有年産2万トンを同4万トンに倍増する。増強設備の営業運転開始は2011年8月の予定。

同社の太陽電池封止シートは、セルやガラス、あるいはセルとバックシートの間で封止材として用いられるエチレン酢酸ビニル共重合(EVA)製のシートである。

クリーンエネルギーとして太陽電池向け需要が急拡大している。日本、欧米、アジアで太陽電池メーカーの設備新増設が相次いで計画される中、部材となる太陽電池封止シートの需要も急増している。

このため三井化学は、大幅な能力拡大を決めた。太陽電池封止材事業のグローバル・リーダーとしての地位強化を図る。