2010年06月23日
プラ処理協、自動車内装材からPEをリサイクル 開発体制決る
【カテゴリー】:環境/安全
【関連企業・団体】:プラスチック処理促進協会

プラスチック処理促進協会は23日、自動車内装材からポリエチレン(PE)を回収するために、叩解(こうかい)技術を用いてマテリアルリサイクルを実施する「PO系複合廃材の叩解技術によるマテリアルリサイクル技術の開発」について開発体制などを決定したと発表した。

これは、プラ処理協がJKA補助事業として今年度1年計画で実施する技術開発補助事業で、自動車フロアー材(ポリステル不織布とPEシート積層品)端材により検討する。あらかじめ10ミリ角程度に細分化し、これを高速遠心叩解装置で樹脂層を粒径約100-300ミクロンの微粉に、繊維層は繊維長約2-数ミリのファイバーに微細化することにより、強固に固着している接着界面部分を完全に離解させる仕組みである。

目標は、分離したPEの純度が95%以上で、自動車フロア材として再生利用が可能なことである。また、PEの回収率は65%以上とした。

技術開発体制は、叩解技術の実施権と周辺特許を保有しているアールインバーサテックが細片化・叩解微紛化・分離システムの開発及び最適化を、寿屋フロンテが試料提供及び再生材の評価、池上機械が再生繊維の解繊及びウェブ成形化技術の開発—をそれぞれ担当する。また、専門家として、日本自動車部品工業会、日本不織布協会にアドバイザーとしての参加を要請する。総事業費は1511万円を予定している。
プラスチック処理促進協会は23日、自動車内装材からポリエチレン(PE)を回収するために、叩解(こうかい)技術を用いてマテリアルリサイクルを実施する「PO系複合廃材の叩解技術によるマテリアルリサイクル技術の開発」について開発体制などを決定したと発表した。

これは、プラ処理協がJKA補助事業として今年度1年計画で実施する技術開発補助事業で、自動車フロアー材(ポリステル不織布とPEシート積層品)端材により検討する。あらかじめ10ミリ角程度に細分化し、これを高速遠心叩解装置で樹脂層を粒径約100-300ミクロンの微粉に、繊維層は繊維長約2-数ミリのファイバーに微細化することにより、強固に固着している接着界面部分を完全に離解させる仕組みである。

目標は、分離したPEの純度が95%以上で、自動車フロア材として再生利用が可能なことである。また、PEの回収率は65%以上とした。

技術開発体制は、叩解技術の実施権と周辺特許を保有しているアールインバーサテックが細片化・叩解微紛化・分離システムの開発及び最適化を、寿屋フロンテが試料提供及び再生材の評価、池上機械が再生繊維の解繊及びウェブ成形化技術の開発—をそれぞれ担当する。また、専門家として、日本自動車部品工業会、日本不織布協会にアドバイザーとしての参加を要請する。総事業費は1511万円を予定している。