2010年06月30日
日立化成とSGLグループ、リチウムイオン電池用負極材事業で提携
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:日立化成工業

日立化成工業は30日 SGL Group (本社: ドイツ)、と州市場の自動車および産業用リチウムイオン電池用負極材事業に関して包括的提携をすることで合意したと発表した。

高性能リチウムイオン電池の性能を左右する正極材と負極材のうち、正極材およびセパレータは既に欧州内で供給体制が整っているものの、負極材の供給体制はまだ確立していなかった。今回の包括的提携により、両社は欧州での負極材供給体制確立への第一歩を踏み出したとしている。

ハイブリッド車・電気自動車や太陽光発電、風力発電向けの蓄電デバイスの拡大により、リチウムイオン電池用材料は需要増が見込まれるため、両社グループは今後、協力してリチウムイオン電池用負極材の生産供給体制を確立し、欧州需要へ対応していく。

今回の合意により、SGLグループは、広範な専門的製造技術と欧州における豊富な生産能力を活用する。
一方、日立化成は、民生用リチウムイオン電池用負極材の世界トップシェアメーカーとして、研究開発力と製品応用技術を活用し、欧州市場への販売展開を加速していく方針である。


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1277887513.pdf