2010年07月02日
三井物産、米ダウと合弁でテキサス州に大型電解設備
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:三井物産

三井物産は1日(現地時間)、米・ダウ ケミカルと折半出資してテキサス州フリーポートで電解事業を合弁事業化するための合弁契約を締結した。

三井物産100出資の米国子会社とダウが50%ずつ出資してテキサス州フリーポートに合弁会社を設立し、2013年央の操業開始をめどに、ダウ技術により苛性ソーダ年産88万トン、塩素同80万トンの大型最新鋭電解設備を建設する。設備の運転や管理はダウが行う。

製品は両社が折半で引き取るが、塩素はダウにEDCへの委託加工を行いアジア市場向けに販売する。苛性ソーダはダウを通じて米国市場向けに供給する。

新会社の社名などは未定。資本金は2億8,000万ドルの予定。三井物産は50%の1億4,000万ドルを出資する。

三井物産は09年4月、塩事業、アルカリ事業、塩ビ原料・樹脂事業、ウレタン原料事業を統合し、事業チェーン全体を統括するクロール・アルカリ事業部を発足させており、世界マーケットへの展開をさらに加速する方針である。