2010年08月18日
小林・三菱ケミカル社長、政府の円高対応を“怠慢”と批判
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三菱ケミカルホールディングス
小林喜光社長

三菱ケミカルホールディングスの小林喜光社長は18日の記者懇談会で、このところの急激な円高について「原因はよく分からないが、政府が外に向かって何も発信せず、手も打てないままでいるところに問題がある。そこを外国に見透かされている。あまりにも怠慢だと思う」と、つよい口調で政府の対応ぶりを批判した。

また、企業としての対応策を質されると「組み立て産業のように、円高になったからといって直ぐに海外に出て行くわけにはいかない。化学工業の場合どうしても時間軸として4−5年はかかる」と答えたたあと「当社もPTAのように、事業部単位で本社を海外に移すようなことはやってきた。やるべきことはやってきたつもりだが、それがさらに早まるのかなという思いだ」と表情を引き締めた。