2001年03月21日
オルガノ、ダイオキシン、PCBの超臨界処理技術開発“前倒し”
「ミレニアムプロジェクト」社会ニーズに応える
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:オルガノ、経済産業省

 オルガノは経済産業省が「ミレニアムプロジェクト」の1つとして推進している「超臨界流体を使った難分解性化学物質の無害化技術」の開発研究に参加し、2000年度からダイオキシンやPCB(ポリ塩化ビフェニール)の分解研究に取り組んでいるが、環境問題への一般の関心が高いところから研究を急ぎ、当初予定していた5ヵ年の研究期間を2年前倒しして2002年度中にも最終評価を終える方針を固めた。
 この研究は、溶解力の大きい超臨界二酸化炭素や超臨界水などの流体を利用して焼却飛灰、汚染土壌、固体廃棄物などに強く付着したダイオキシンやPCBなどの難分解性有害化学物質を分解、無害化する技術を開発するもので、経済産業省の公募に応えて現在同社と長崎菱電テクニカの両社が開発に挑戦中。
 長崎菱電テクニカが有害物質をいったん分離した後分解するのに対し、オルガノは直接分解する方法を選んでいる。
 研究期間は2000~2004年度の5ヵ年で、初年度分合わせて1億5,000万円の予算がついたのに続き、2年度目はそれぞれ数億円を要求中。
 オルガノでは、「ダイオキシンやPCBの処理には社会の関心や技術へのニーズが高いので、研究を急ぎ、2001年度中には実証プラントによるテストを終え3年目の2002年度中に最終評価が得られるようにしたい」といっている。