2010年09月21日
DSM、熱可塑性エラストマー部門をテクノール・アペックス社へ売却
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:DSM

オランダ・DSMは21日、エラストマーズ事業グループの一部である熱可塑性エラストマー(製品:Sarlink)事業部を米国テクノール・アペックス社(Teknor Apex)に売却することで合意したと発表した。売却は今年第4四半期に成立する予定。

今回の売却は、DSMとしてはライフサイエンスおよびマテリアルサイエンスに事業の重点を置くという経営方針にに基づく決定となる。

交渉の細目は非公開だが、DSMは取引の結果として小額の利益を報告する予定。また、売却に伴い約90名の従業員がテクノール・アペックス社に移籍する。

「Sarlinkは」、米国マサチューセッツ州レオミンスターとベルギーのゲンクで生産中で、事業移転後もエラストマーは「Sarlink」の商品名で販売する。2009年度の「Sarlink」の純売上高は5,000万ユーロだった。

「Sarlink」は、DSMエラストマーズの2部門のうちの一つで、DSMはもう一つの「Keltan」(EPDM)事業の売却プロセスも進めている。

■テクノール・アペックス・カンパニー :
1924年設立の株式非公開企業で、高分子技術のグローバル企業。プラスチックのカスタム・コンパウンダー分野では世界有数。本社を米国ロードアイランド州ポータケットに置き、世界90カ国で製品を販売している。事業部門は8部門で、うち6事業部門をバイオプラスチック、ナイロン、PET樹脂などの熱可塑性エラストマーや委託・特殊コンパウンド事業で占める。


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1285053285.pdf