2010年10月22日
協和キリン、協和発酵ケミカルを日本産業パートナ—ズに売却合意
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:協和発酵ケミカル、協和発酵キリン

協和発酵キリンは22日、事業再編目的のファンド会社である日本産業パートナーズ(本社:東京都千代田区、馬上秀実社長)との間で、100%出資の連結子会社で国内のオキソ誘導品トップメーカーである協和発酵ケミカル(本社:東京都中央区、古川實社長、資本金53億6000万円)の全株式を譲渡する基本合意書を提携したと発表した。

協和キリンは、今回の子会社譲渡により、今後経営資源を効率的に医療用医薬品事業に集中させることが可能となり、一方協和発酵ケミカルは市場の多様なニーズに合致した積極的な設備投資が可能になると説明している。

協和発酵ケミカルの平成21年12月期業績は、売上高523億4300万円、営業損益20億5600万円の赤字、経常損益20億300万円の赤字、当期損益18億5000万円の赤字だが、それ以前は黒字だった。

事業内容は、溶剤、可塑剤原料、機能性製品その他石油化学製品の製造・販売となっている。現況について協和キリンでは、「国内〓1のオキソ誘導品メーカーとして国内市場における高シェア製品を図多く有するとともに、環境対応型次世代製品などの成長性の高い高付加価値製品も有しており、独自のポジションを擁するグローバル・ニッチ・プレーヤーとして発展していける事業基盤を有している」と強調している。