2010年11月15日
PETボトルの09年度回収率77.5% 前年に続き目標を前倒し達成
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:PETボトルリサイクル推進協議会

PETボトルリサイクル推進協議会が15日発表した「PETボトルリサイクル年次報告書(2010年度版)」によると、09年度の指定PETボトルの回収率は77.5%となり、前年度の77.9%をわずかに下回ったものの、自主行動計画の目標(75%)を2年にわたって前倒し達成した。欧州(48.4%)、米国(28.0%)に比べてはるかに高い数値であり、依然として世界最高の水準を維持している。

また、使用済みPETボトルは「PETくず」として中国向けを中心に輸出が拡大しており、09年度は過去最高の33万8000トン(前年度は30万4000トン)に急増しており、報告書は「国内の資源流出という観点から今後も注意を要する」と指摘している。

一方、輸出PETボトル量を含む実質回収量から再商品化によって得られるフレーク量51万1000トンを分子に、PETボトル販売量55万4000トンを分母として、指定PETボトルのリサイクル率を90.6%と算出した。

2010年度を目標年度とする3R推進自主行動計画は、09年度で4年目を迎えたが、リデュースでは04年度比3%重量削減目標に対し、主な容器サイズ・用途計15種のうち13種で0.3〜15.0%の軽量化、そして8種で目標の3%を達成した。