2001年03月12日
メタノール、欧米コントラクト価格は変わらず
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:住友化学

 欧米でメタノールのスポット相場が値下がり傾向をみせはじめているが、国内メタノール各社は、コントラクト価格に動きがないことや円安が進行していることなどから、3月1日から実施しているキロ6~7円の値上げは継続する方針だ。
 米国のメタノールスポット価格は、原料天然ガス価格の値下がりや、ミレニアム社など一部メーカーが生産を再開したことなどから3月に入り下降傾向をみせ、1月のトン280ドル、2月の250ドルから3月240ドルが実勢化してきた。
 しかし、コントラクト価格は1月以降スティ、欧州も1~3月の255ユーロに対し4~6月は一部サプライヤーが280ユーロを打ち出すなど、なお騰勢が続く気配をみせている。
 このため住友化学など国内各社は、先行きの動向がつかみにくい状況にある。しかし急速な円安の進行により円建て輸入価格が上昇していることは間違いなく、3月1日から実施中の値上げ交渉は継続するとしている。