2010年11月25日
住友化学、シンガポールにS-SBR年産4万トン設備を新設
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:住友化学

住友化学は25日、シンガポールに高性能省燃費タイヤ用S-SBR(ソリューションースチレンブタジエンゴム)製造プラントの建設を決定したと発表した。

新設プラントの生産能力は年産4万トン。製法は独自の溶液重合法で、バッチ処理生産方式である。商業運転は2013年第4四半期の開始を予定している。設備投資額は約100億円を見込んでいる。

同社は現在、千葉工場でS=SBRを生産(年間5000-6000トン)しているため、本格プラントの立地を千葉とシンガポールの両にらみで検討してきたが、「原料ブタジエンの安定確保とプラント規模が4万トンと大きく既存事業との連携が重要」(廣瀬博社長)と判断し、シンガポールに決定した。

同社のS=SBRは、独自の製造プロセス技術と高性能化のカギとなるポリマー変性技術を活かしたグレード開発により、「高い省燃費性」と「耐摩耗性」を併せ持つ優れたタイヤ材料として国内外のタイヤメーカーから高い評価を得ている。