2001年03月07日
三菱エンプラ、ポリアセタールの値上げは月内決着へ
他の樹脂の交渉も徐々に進展
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:三菱エンジニアリングプラスチックス

 三菱エンジニアリングプラスチックス(MEP)は、昨年打ち出したエンプラの値上げについて、すでに昨年中に決着したPBT(ポリブチレンテレフタレート)に続いて、他の製品の値上げ交渉も徐々に進展している。特にPOM(ポリアセタール)については今月中の決着を目指している。
 同社は昨年8月にPBTでキログラム当たり30円、同年10月にはPC(ポリカーボネート)、POM、ナイロン樹脂、変性PPE(ポリフェニレンエーテル)で各20円の値上げを打ち出した。先行したPBTは、すでに昨年中に決着しているが、他の4製品はやや遅れ気味となっている。
 こうしたなかでPOMも、市場環境の悪化から交渉は難航していたが、今年に入り大手ユーザーからの回答が出始めるなど進展、件数で8割、数量ベースで5割が決着している。このため同社では、何としても3月中に決着させる考えだ。
 このほかPCは、海外市況の値下がりなどもあって厳しい状況にあるが、ナイロン樹脂や変性PPEとともに少しずつユーザーからの回答が出始めており、徐々に進展しているとしている。