2001年03月07日
シンガポールの新エチレン装置、稼動は2・四半期か
エクソンモービルが取り引き先に示唆
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:エクソンモービル

 大手商社やエチレンセンター筋によると、エクソンモービルはシンガポールに建設した大型エチレンプラントを第2・四半期から稼動させたい意向を取引先に示唆した模様。
 同社が建設したエチレンプラントは年産80万トンの生産能力を持つアジア屈指の大型装置。昨年末に完成、今年はじめから操業を開始する予定にあったが、ボイラーの爆発事故の発生によって操業が大幅に遅れている。
 当初は3月末から稼動する見込みといわれていたが、新たに設置する大型ボイラーの搬送に予想以上に時間がかかったこともあって実現が不可能となり、その後、7月までずれ込むのではないかとの観測が広がっていた。
 エクソンモービルではいまなお明確な意思を公には示していない。関係企業も明言を避けている。しかし最近になって、密接な取引先に対しては、4~6月期中にはオレフィンを供給したい意向を示唆し始めたといわれる。大手商社やエチレンセンターの中には、5月のスタートとなる公算が濃厚と判断する向きが多い。