2011年02月23日
チッソ、新しい「農業技術システム」研究開発に着手
【カテゴリー】:経営(新製品/新技術)
【関連企業・団体】:チッソ
ガラスハウス

チッソは23日、環境に優しい次世代農業技術システム(施設栽培)の研究開発に着手したと発表した。

世界的な人口増加や大陸の砂漠化、異常気象など食料をめぐる問題が深刻化する中、まず、果菜類を対象に「低環境負荷」かつ「高栄養価」をテーマとした、新しい農業技術システムの研究開発に取り組む。

システムとしては、土を使用せず、従来の栽培方法に比べて少量の肥料と水で作物の栽培を可能にすることを目指す。

「土を使用しないため、土壌由来の病害や連作障害等の影響を受けず、農薬等の使用量が大幅に減らせるメリットもある」としている。

ハウス内

昨秋から、水俣製造所の社有地に試験施設を立ち上げ、栽培技術の研究開発に着手。今後は優れた農業技術システムの開発に挑戦する。試験施設を拡充し、大学などの研究機関とも連携して、研究開発を進めていく予定だ。

同社は、「環境」および「食料」を成長戦略に組み入れ、重要な研究開発テーマと位置づけており、今後も研究開発推進に力を入れる。また、研究開発拠点を水俣に設置することにより、水俣・芦北地域の振興と活性化に貢献していくとしている。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1298437907.pdf