2011年02月28日
住化・米倉会長、十倉次期社長が記者会見
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:住友化学
米倉会長(左)と十倉次期社長

住友化学の米倉弘昌会長と、次期社長に決まった十倉(とくら)雅和専務は28日午後記者会見し、今後の抱負などを語った。米倉会長は、廣瀬社長の任期が2年で終わることについて「廣瀬社長の就任当時は世界的な金融不安のさ中でもあり、経理に明るい人を中心に、守りの経営が必要だった。だが、これからは積極的にグローバル経営を推進していかないといけない。それには経営陣の若返りが重要と考えた」と説明。

十倉氏の人柄については「非常に積極的で明るいタイプ。頭脳も明晰で社内でも人気が高い。これからもやってくれると思う」と期待を込めた。

情報電子材では2001年度600億円だった売上高を10年後には6倍の3600億円に増やした。製品の国際市況が下がり続ける中での大幅増達成だった。海外経験も豊富で90年代にはベルギーに欧州拠点といわれる活動拠点を築いた。

十倉専務は「1月下旬に(次期社長の)相談を受けた。74年に入社以来、住友化学には37年身を置いてきた。ご恩返しできるならと思いお引き受けした。これからはグローバル化が進展し国際競争はますます激しくなる。企業にとって総力戦の時代なので組織の若返りも必要と思うが今後は皆で力を合わせてグローバル・マーケットに挑戦していきたい。フェアネスを大切にしていきたい」と抱負を語った。