2001年03月02日
米・三菱ポリエステルフィルム、2万トンの増設へ
サウスカロライナで4月に着工、2003年春に完工
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三菱化学、三菱化学ポリエステルフィルム

 三菱化学による国際ポリエステルフィルム事業グループの構成企業の1つである「三菱ポリエステルフィルム・アメリカ」は、同フィルムの生産設備を年産2万トン増設することになった。4月にサウスカロライナ州の工場で建屋の増設を含めた必要工事に着手し、2003年春に完工の計画。完成後の総設備能力は同7万トンとなる。
 今回の増設は、包装分野をはじめとした同フィルムの需要が米国国内だけでなく中南米諸国でも活発化してきたことに対処してのもの。現在も現有設備だけでは需要の拡大に十分に対応できず、このため姉妹会社の「三菱ポリエステルフィルム・ヨーロッパ」(ドイツ)からの応援出荷で急場をしのいでいるところ。今後も、需要の増加分は、増設工事が完了する2003年春まで引続きドイツ社からの応援でまかなっていくことになる。
 三菱化学のポリエステルフィルム・グループは、日本、米国、ドイツ、インドネシアの4カ国にそれぞれ独立した製造・販売拠点を有しており、現有設備能力は日本(三菱化学ポリエステルフィルム)、米国、ドイツの3拠点がそれぞれ同5万トン、インドネシア(バクリーダイアホイル・インドネシア)が同2万トンの合計17万トンとなっている。生産・販売量は米国のみならず各地域とも順調に拡大しているという。