2011年03月15日
石化に地震被害大きく エチレン 3プラント 3割が停止
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:丸善石油化学、三菱化学、JX日鉱日石エネルギー

11日の地震の影響は石化業界にも深刻で、経産省化学課によると、15日現在停止中のエチレン装置は三菱化学・鹿島1、2号機(年産能力 1,278千トン=定修実施年)、丸善石油化学・千葉(同480千トン)、JX日鉱日石エネルギー・川崎(同404千トン)の3センター、合計2,162千トンで、わが国11センターの全生産能力7,279千トン(2009年末現在・経産省調べ)の3割を占める。

このうち丸善石油化学は、工場が隣接している親会社コスモ石油・千葉製油所の火災事故の影響を丸ごと受ける形となり、復旧には一番時間がかかりそうだ。

三菱化学は、エチレンをはじめ全装置が11日の地震発生直後に自動停止した。15日午前11時の段階で「まだ工場内の状態が全部把握できていません。安全面の問題はないと思いますが、タンクヤードから桟橋、インフラと隅々まで点検しないといけない。復旧のめどはまだとても立たない」(広報部)といっている。

JX日鉱日石エネルギー・川崎製造所では地震直後に手動によりエチレンプラントを停止した。被害は全く出ていないと見られるが、確認中。再開の見通しはまだついていないとしている。