2011年03月24日
昭電と新日化、大分の芳香族・SM事業を一体運営化
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:昭和電工、新日鐵化学
新日鐵化学 大分製造所

昭和電工と新日鐵化学の両社は24日、大分コンビナートで展開している芳香族・SM事業を一体運営するため、共同事業会社「NSスチレンモノマー(仮称)」を設立することで合意したと発表した。

会社設立は今年8月1日の予定。出資比率は新日化51%、昭電49%で、新日化の連結子会社となる。
事業内容は(1)芳香族BTXの製造・販売(2)スチレンモノマー(SM)の製造・販売。

大分のSMなどの芳香族事業は、新日本製鉄の製鉄プロセスから出る粗軽油と、昭電のエチレンなどを原料としており、共同事業化することで原料からの垂直連携を実現、事業体質および国際競争力の強化を図る。

新日化はSM、BTXの関連全設備を新会社に移管し運営の主体となる。まず老朽化したSM2号機(年産19万トン)のプロセス改善に着手し、コスト競争力の強化につなげる。

【共同事業会社の概要】
(1)社 名 : NSスチレンモノマー株式会社(仮称)
(2)設 立 : 平成23年8月1日(予定)
(3)本社所在地 : 東京都千代田区外神田4-14-1(新日鐵化学本社内)
(4)設立方法 : 新日鐵化学が新設分割により合弁事業承継会社を設立。株式の一部(49%)を昭和電工に譲渡。
(5)資本金 : 4億9千万円
(6)資本構成 : 新日鐵化学51%、昭和電工49%
(7)社 長 : 新日鐵化学より指名
(8)従業員 : 出向による
(9)事業内容 : ◇ベンゼン、トルエン、キシレンの製造と販売 ◇スチレンモノマーの製造と販売
(10) 製造能力 : ◇スチレンモノマー 19万トン(2号機) ◇同 23万トン(3号機) ◇ベンゼン 20万トン◇トルエン 7万トン◇キシレン 4万トン。


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1300947208.pdf