2011年03月30日
新化協再編し新化学技術協が発足、「産学官連携の核に」米倉会長
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:化学技術戦略推進機構
米倉弘昌会長

新化学発展協会と化学技術戦略推進機構の戦略推進部が統合し、「社団法人新化学技術推進協会(JACI)」が4月に発足する。会長には、新化協の米倉弘昌会長(住友化学会長)が就任した。29日の新化学技術推進協会の総会で正式に決めた。

同日記者会見した米倉会長は、「化学産業はもちろん、関連するユーザー産業、アカデミア、官が参加しており、化学分野における産学官の強力なプラットホームになることを目指している」と強調した。とくに、「グリーン・サスティナブルケミストリー(GSC)の普及・推進とともに、GSCネットワークを中心にして一層強力に推進したい」と語った。

新化学技術協は、発足初年度の23年度事業方針を決めた。柱は次の3点。
(1)10年先の化学産業像を視野に入れ、化学産業を取り巻く課題の中から化学技術に係わる重要課題を整理して5カ年の化学技術戦略を策定する。共通基盤的な国家プロジェクトや人材育成及び知的財産等の具体的な戦略事業を推進する。
(2)産学官が一体となった交流・連携組織の基盤を確立し、具体的な交流連携の諸活動を軌道に乗せ、産学官連携を推進する。
(3)GSCを中核に据えた活動を実施するために体制整備を行い、GSCに係わるテーマを掘り起し、政策への低減やプロジェクト提案につなげる。

なお、新化学技術推進協会の構成メンバーは、正会員が81社、特別会員23団体でスタートする。

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