2011年04月15日
プラ工連まとめ、昨年の全樹脂生産量1,224万トン 12.9%増
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:日本プラスチック工業連盟

日本プラスチック工業連盟(会長=米倉弘昌・住友化学会長)はこのほど2010年のわが国プラスチック生産・販売・貿易実績をまとめた。経産省データなどを参考に一部独自分析を加えた。

それによると、フェノールなどの熱硬化性樹脂と、ポリエチレン、塩ビなどの熱可塑性樹脂を合わせた、昨年の全樹脂生産量は、前年比12.9%増の1,224万トンだった。このうち輸出は5.3%増の444万トン、輸入は25.5%増の200万トンで、この結果、国内消費量は前年比18.7%増の983万トンと大きく回復した。

ただ、2011年は、東日本大地震の影響で再び大きく落ち込みそうだ。同連盟事務局では「昨年は何とか2008年のリーマンショック以前の水準まで回復してほしいと期待しましたが及びませんでした。今年は戻りそうな勢いだったのにこの地震です。これから需給バランスがどう変わっていくのか、先行きは全く不透明です」(勝浦専務理事)と言っている。

一方、フィルム・シ−ト、容器など「プラスチック製品」の2010年の生産量は8.9%増の1,078万トン(全国事業所を対象に集計。経産省統計は40人以上の事業所を対象にしたもので、573万トン)、輸出は29.8%増の94万トン、輸入は11.2%増の170万トン、その結果、国内消費量は7.9%増の1,155万トンとなった。

【関連ファイル】
統計・資料ファイル
https://www.chem-t.com/news/files/tmp_file1_1302833485.tif