2011年04月22日
住友化学、園芸用・水稲用殺虫殺菌剤 3製品を新発売
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:住友化学

住友化学は22日、新規園芸用殺虫剤「ディアナSC」、「ディアナWDG」と、水稲用殺虫殺菌剤「スタウト ダントツ ディアナ箱粒剤」を25日から新発売すると発表した。いずれも3月29日付で農薬登録を取得した。

園芸用殺虫剤の「ディアナSC」と「同WDG」2製品には、新規成分「スピネトラム(一般名)」を含有、このためチョウ目害虫のほかアザミウマ目害虫、ハエ目害虫など幅広い害虫に対して防除効果を発揮する。また、収穫間際まで使用可能などの特徴がある。

一方、「スタウト ダントツ ディアナ 箱粒剤」にも、やはり新規成分「スピネトラム」を含有しており、水稲用育苗箱専用殺虫殺菌剤として新発売する。従来の「スタウト ダントツ 箱粒剤」に、チョウ目害虫に対する防除効果を有する「スピネトラム(ディアナ)」を加え、幅広い水稲病害虫防除を可能にした。

「スピネトラム」は、ダウ・アグロサイエンス社(米国)が発明した新規化合物で、土壌放線菌に由来。日本では住友化学が製剤開発を行っている。

「ディアナSC」の5年後の売上高は10億円、「ディアナWDG」は同4億円の売上げを目指す。「スタウト ダントツ ディアナ 箱粒剤」は3製剤の混合製品のため、数値目標が立てにくい。同社では「国内トップシェアを目指す」としている。


<用語の解説>
■ SCとは :Suspension Concentrateの略で、フロアブル剤(水に溶けにくい有効成分を超微粒子化し、分散剤などを加え、水に懸濁させた製剤)のこと。

■ WDGとは :Water Dispersible Granuleの略で、顆粒水和剤のこと。


ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1303452018.pdf