2011年05月27日
住友化学、除草剤フルミオキサジンの能力増強
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:住友化学

住友化学は26日、世界規模で事業展開している除草剤フルミオキサジン(国内商品名「スミソーヤ」)の需要増に対応するため、大分工場(大分県大分市鶴崎)で製造設備1系列を新たに建設すると発表した。

増強設備は2012年7−9月頃に操業を開始する予定であり、これにより全世界での売上高は年間数百億円の規模に達する見込み。

フルミオキサジンは、大豆、綿、サトウキビなどの栽培で使用する除草剤であり、世界的に広く使用されている除草剤グリオホサートに対して抵抗性を有する雑草の防除にも有効なため、需要が拡大している。

同社はこれまで、米国で農薬事業に取り組む子会社のベーラントUSA社を通じて米国で市場開拓を進め、販売を拡大してきた。これまでも段階的に能力増強を実施してきたが、更なる需要拡大に備え、本格的な能力増強に乗り出した。これに伴い、大分工場で20人程度の新規雇用を行う予定である。